間もなく、東関東大震災から5年が経つ。東松島市野蒜の復興住宅は、予定より半年ほど早く工事が進んでいる。「仮設住まいは辛いだろう」と、工事関係者がピッチを上げて、工事を進めているからだという。上下堤仮設住宅の宮澤氏が、書類を持って来てくれた。
住宅の他に、公園などが設置される予定で、自宅を失った方々の憩いの場になるよう配慮されている。
敷地内には、集会場も設置される。宮澤氏たちは、ここに風呂場を作って欲しいと要望した。震災時、定林寺で避難生活をした時、二ヶ月以上風呂に入れなかった教訓を踏まえてのことだという。
工事が順調とはいえ、住宅が完成して入居が完了するまでには、後2年は掛かる見込みだ。被災地域の雇用状況も決して良いとはいえず、苦しい生活を強いられたまま、宮澤さんたちは3月11日を迎える。