復興住宅

間もなく、東関東大震災から5年が経つ。東松島市野蒜の復興住宅は、予定より半年ほど早く工事が進んでいる。「仮設住まいは辛いだろう」と、工事関係者がピッチを上げて、工事を進めているからだという。上下堤仮設住宅の宮澤氏が、書類を持って来てくれた。

DSC_0596

住宅の他に、公園などが設置される予定で、自宅を失った方々の憩いの場になるよう配慮されている。

DSC_0598

DSC_0597

敷地内には、集会場も設置される。宮澤氏たちは、ここに風呂場を作って欲しいと要望した。震災時、定林寺で避難生活をした時、二ヶ月以上風呂に入れなかった教訓を踏まえてのことだという。

DSC_0599

工事が順調とはいえ、住宅が完成して入居が完了するまでには、後2年は掛かる見込みだ。被災地域の雇用状況も決して良いとはいえず、苦しい生活を強いられたまま、宮澤さんたちは3月11日を迎える。

復興の兆し

去る3月15日、東松島市上下堤区で『ひだまりの里 復興祭』が開催された。
震災四年目を、慰霊ではなく前向きな『祭』で迎えたいという事で、
再築された上下堤地区センターで、様々なイベントが開催された。

IMG_20150315_144510

IMG_20150315_123431 IMG_20150315_142906 IMG_20150315_154358

更に、近くの会場では、映画上映会も……
IMG_20150315_092245

関連記事:津波の爪痕(2011/9/10)

しかし、5年を目処に再建される予定だった、高台移設工事は遅れている。
IMG_20150329_122341

IMG_20150329_122349

当時、津波に呑まれて脱線した仙石線の復旧は、間もなくか?
写真:東名(とうな)、野蒜間
IMG_20150329_122239 IMG_20150329_123733 IMG_20150329_123839

関連記事:仙石線(2011/9/26)

壊滅した『野蒜駅』も再建された。後は、開通を待つばかりか?
IMG_20150329_124223

駅は土が盛られて高台へ移設され、
IMG_20150329_124058

ホームもほぼ、出来上がっている。
IMG_20150329_124232 IMG_20150329_125845 IMG_20150329_125853

関連記事:野蒜駅(2011/9/6)

しかし、更地の場所はまだまだ多い。
復興は、まだ芽生えたばかり。真の生活再建は、いつになるのだろうか?
IMG_20150329_132525

上下堤復興祭

間もなく、東日本大震災から四年が経つ。
東松島市上下堤地区では、
追悼ではなく、前向きなイベントを催したいということで、
『上下堤復興祭』が開催される。

日程:3月15日(日)
場所:上下堤地区センター

また、会場近くにある、上下堤ハリストス正教会では、
映画『KIDS=ZERO キッズ=ゼロ』が、上映される。

上下堤地区センターは、震災で倒壊し、
昨年、2014年3月20日に、ようやく再建されたもで、
落成式の様子は、七隈っ隊のブログで紹介されている。
上下堤地区センター

被災者の方々は、今年で三回目の3月11日を、
仮設住宅で迎えることになる。
高台に建設中の公営団地も、当初の予定から遅れ気味らしい。

東松島 高台移転の進行

本当の意味での復興への道のりは、まだまだ遠いが、
被災地では、少しでも前に進もうとしている。

女川核シェルター建設計画

女川原発付近に核シェルター(被災時の避難所)が建設予定だという。
添付の設計図は、出島に建設する施設のモノで、
全部で5箇所に同様の物が建設されるらしい。

旧女川第四小・第二中学校

現地調査で出島に行った担当者の話によると、
シェルターの入口は2箇所、前室4箇所(クーリングルームと同じ)で、
放射能が入らないシステムになっている。
入口にエアーロックが2部屋設けてあり、外気と完全に遮断する。
さらに進むと前室があり、避難室に進む。
避難室は、学校の校舎を利用しており、一般の教室と考えて良い。
放射能除去設備は、自家発電設備等と一緒に外部に作られている。
室圧と外圧を監視して、外からの空気を遮断し、
内部には濾過された空気が入るシステムに成っている。
空調設備は、外圧を測定しながら内圧をコントロールするシステムで、
通常のクリーンルームと似ているが、入口に前室を2箇所設けて、
放射能が入らないシステムになっており、救助が来るまでの避難所として機能する。
通常のクリーンルームとの違いは、外調機が設置され、
外部の放射能をフィルターで濾過する点だという。
前後に気圧センサーが、それぞれ設置され、
空気の詰り等を室内に知らせる機能がある。
備蓄倉庫や停電時の発電システムも完備されており、
長期滞在は無理だが一週間は被曝せずにいられる設計だという。

詳細は、下記設計図を確認頂きたい。(クリックして拡大)
14120506 14120507 14120508

14120509 14120510 14120511

東松島 高台移転の進行

先日、津波で海沿いの大半が冠水した東松島の、
高台移転見学会が行われた。
水没して家を失った被災者たちの為に、
市が団地を造成する計画である。

土地利用計画図

移転先は、仙台-石巻間を結ぶJR仙石線より、
更に山側に造成中である。

見学会航空写真

震災当時、航空写真の「新東名駅」より南東の海側地域は、
殆どが海水に浸かった。

高台移転の見学会に参加された方から、
その模様が送られて来た。

高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会 高台移転見学会

三カ年から五カ年計画で、現在避難所暮らしをしている方々が、
順次移転する予定であるが、まだ建物の姿すら見えない。

高台移転見学会 DCF00028.JPG

被災地は、三回目の夏を迎える。
真の復興は、まだ遠い。
と、実感させられる見学会となった様だ。

東松島の牡蠣

東松島の牡蠣は、日本最古の養殖カキとしても知られている。
その牡蠣が、三年前に起こった東関東大震災で大打撃を負った。
漁場である松島湾が津波の被害で壊滅的になった他、
良質なプランクトンを海に放出していた陸地にまでも被害が及んだ。
その内容は「松島湾の復興」に詳しい。

今日は届いたばかりの牡蠣を堪能した。
DSC_0478

DSC_0469

DSC_0470

DSC_0471

DSC_0472

DSC_0475

ビニルパックに入っているのは、塩蔵ワカメと茎ワカメである。
同封されたパックには、東松島は野蒜地域の高台移転計画も添付されていた。
それについては、近々分析して公表する。

映像と写真で見る震災三年

2011年3月12日東松島市野蒜
6154659471_050a5d3fae_b
↑ CLICK!
 
2011年3月 仙石線
6154659783_eb2feb1fc1_b
↑ CLICK!

more>>

 

2011年3月26日 宮城県東松島市

災害公営住宅の見学会

東松島市で、災害公営住宅の見学会が行われた。

災害公営住宅外観

津波で家を失くし、仮設住宅で暮らす被災者の方々が住むための住宅である。
東松島市小野の災害公営住宅は、鉄筋コンクリート一部5階建て。
2LDK、3LDK計21戸が入居予定。
東松島市では、小野地区も含む市内5ヵ所の災害公営住宅254戸の入居が4月開始予定だという。

PICT0589

PICT0554

PICT0561

東松島の復興計画は以下。経済的な復興を10カ年で計画している。

復興まちづくり計画(ダイジェスト版) (PDF_4.4MB)

FPthumb01

新ワカメ

宮城県は東松島から知らせが届いた。
今年の漁が最盛期らしい。
以下、転載。美味しい魚介を購入希望の方、ご連絡下さい。

昨年同様牡蠣・ワカメの販売をしております
むき牡蛎・1年ものの殻牡蠣は終わりましたが
2年物の殻牡蠣(1個200円)はノロウィルスや貝毒が出ない限り販売しております
生ワカメ・塩蔵ワカメ・茎ワカメ・(1k 2,000円)
メカブは販売時期が少し遅れますが (1k 2,000円)
発送は採れたてを送るので海の状況等で変わります
発送前に電話を入れますが希望日等も教えて頂ければ幸いです

産地直送の海産物を是非!

野蒜周辺の空撮

仮設住宅上空

DSC01699

DSC01709

ロシア協会上空

DSC01717

DSC01727

被災地区

DSC01784

DSC01718

DSC01749

遠くに高台移転のための造成地や、
野蒜駅・野蒜中学校・野蒜小学校等が写っている。

復興への道のりは、まだまだ遠い。