Category Archives: 石巻

仮設住宅で暮らしてゆく

今年の冬はどこも豪雪で、このブログに情報を寄せて下さっている、
東松島は上下堤仮設住宅自治会長の宮澤さんも、
実感として、雪が多いと思っているようだ。

仙台管区気象台|降雪量

東松島の復興計画は、津波のこない高台への住宅地移設や、
防潮堤の建設、列車の整備等を含めて、五ヵ年計画を打ち出している。
早くとも後、3から4年は、この仮住まいで暮らす住民が多い。

応急仮設住宅での二年目の冬を迎えた住民たちにも、
長きに渡る集団生活と、将来の不安なども、
雪のように、高く積もっているのでは、ないか。

「国会議員が仮設に来る!」と、自治会長の宮澤氏が慌てていたのが、先月のこと。
石巻市出身の衆議院議員 安住淳氏は、
多忙な時間を割いては、仮設住宅を小まめに回り、
住民の不平不満などを訊いている。
そして、宮澤氏が住む上下堤にもいらっしゃったという。

CIMG4705

安住淳氏との対談1

CIMG4704

55棟ある応急仮設住宅の住民、20人が集まって、
安住氏に「不満や、何かして欲しいこと」を話し合ったという。

前回はプロレスラーの来訪を紹介したが、
こうした方々が訪れるのは、今でも大変に勇気づけられることだろう。

宮澤氏はこの地の名産だった養殖牡蠣やワカメ生産などを、
復興させるため、東奔西走されている。
が、牡蠣の殻を剥く機械を買う金を公庫から借りるなど、
決して、道のりは平坦ではないという。

昨年、牡蠣やワカメの価格設定表が送られてきた。
生産準備が整ったら、当サイトでも報告したい。

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女川のサンマ

宮城県は女川から、サンマが届いた。

女川港直送

女川は国内でも有数の水揚げ高を誇る、サンマの宝庫だが。
昨年は、震災の影響もあって、水揚げが落ち込んだ。
しかし、今年は上々の水揚げの様だ。

・『水揚げ震災前超え 宮城・女川魚市場「復興へ励み」』(河北新報)

上下堤地区に住む方が、
仮設の御土産市場に出向いた所、
大きさも太さも、申し分なかったので、
急遽、我々にも送ってくれたのだそうだ。

サンマ

刺身で食べれる鮮度ということで、
早速、解体して、生姜醤油で頂いた。

サンマ刺身

更に、丸々一本、塩焼きにしたり、
オリーブオイルで、洋風のアレンジをしたりと、

オリーブ焼き

サンマづくしを存分に、楽しむことが出来た。

地元、女川では震災前、
五艘あったサンマ漁船だが、今年は二艘で操業。
恒例の「おながわ秋刀魚祭り」も、
一週間遅れで、執り行われたそうだが、
復興のシンボルとなるサンマに、地元はわいたようだ。

未だ、数々の問題を抱える被災地だが、
一刻も早く、元の生活に戻れるよう、祈るばかりである。

復興へ!

東日本大震災で亡くなった全ての方に
謹んで哀悼の意を表するとともに
ご冥福をお祈り申しあげます

ワカメ収穫

復興プロジェクト 東松島ワカメ

仮設住宅の課題

2011年10月11日 被災地の仮設住宅では14時48分 各地で黙祷が捧げられた。
・NHK [震災7か月 仮設住宅で黙とう
一方で、
・時事通信[不明者なお3923人=仮設住宅98%完成
と、いう厳しい現実も明らかになった。

また、同宮城県石巻市では、東松島市から一ヶ月遅れて、
最後の避難所が、閉鎖となった。
・産経新聞[石巻市で避難所閉鎖へ 最大時5万人が利用
被災地は、間もなく訪れる冬に向けて、慌ただしく準備を進めている。

最後に仮設住宅を訪れたのは、9月初旬。
まだ、残暑厳しい最中のことであった。

ひびき工業団地 SLIDESHOW
ひびき工業団地
上北谷地仮設住宅 上北谷地仮設住宅
上北谷地仮設住宅

かつて、阪神淡路大震災や、新潟中越地震で経験したように、
仮設住宅で、一番の課題となっているのは、
「孤独死」の問題だ。[仮設住宅の生活
無論、それだけでは無い。
一般家庭が遭遇する、騒音問題や隣人同士の軋轢など、
小さなイサカイも必ず起こる。
こうした現状には、警察が細心の注意を払って、
各仮設住宅を巡回している。
我々が、現地に行った際には、沖縄県警のパトカーと遭遇するなど、
警察は未だ、多くの人員を割いて、被災地の治安維持に当たっていた。

こうした問題の解決には、被災によって崩壊した、
地域コミュニティーの再建が、不可欠となる。
全く知らない者同士が突然、トタン一枚隔てた団地に済むのである。
互いに、よりよい生活の工夫が、必要だろう。

もう一つ、仮設住宅には、冬に向けての大きな課題がある。
それは、寒さ対策。越冬準備である。
仮設住宅の設備は、各自治体によって、様々なようだ。
宮城県の対策が不十分だとの報道も、一部にはある。

・毎日新聞[仮設の冬、不安抱え 寒さ対策、後手

被災地に家族や知人の居る方々は、
当然、防寒対策の支援を、お考えであろう。
しかし、幾つかの注意点があるようだ。

仮設住宅の壁は30mmウレタンの断熱材があるのみで、
結露を生みやすく、「化石燃料ストーブの支援は不可」と、
現地には、通達されているらしい。

以下は、自治体が配布した、防寒対策の告知である。

防寒チラシ1 防寒チラシ2

また、厚生労働省も、被災地の防寒具配布に乗り出している。

・朝日新聞[仮設住宅の石油ストーブ・こたつに補助 厚労省

震災直後も経験したことだが、
被災地のニーズと、支援者の意図はには少なからず、齟齬が生まれる。
今後、仮設住宅の越冬について、細やかな情報を、発信して行く。

SINCE311 仮設住宅 仮設住宅の生活

復興の兆候

日本製紙は本日16日、石巻工場で、
一部操業を再開したと発表した。
・時事通信社[石巻工場、半年ぶり再開=日本製紙
・日本製紙HP[石巻工場で8号抄紙機の運転を再開

この映像は、2011年3月26日に撮影されたモノである。
石巻工場が、見るも無残に崩壊している様子が判る。

日本製紙:石巻工場

業界大手 日本製紙グループは、
東北に三つの主要工場を持ち(宮城2・福島1)、震災被害は甚大であった。
特に、石巻工場の崩壊は、地元のみならず、出版業界全体にも影響を及ぼした。

石巻工場の操業再開は、復興の意味でも非常に大きい。
日本製紙は、工場の自家発電設備をフル稼働させ、
東京電力・東北電力に、電力を供給していた他、
石巻工場においては、広域石巻圏(石巻市、東松島市、女川市)の、
震災瓦礫をボイラーで焼却し、その火力で発電された電気は、
東北電力に送電されている。
最大4万キロワット(一般家庭約10万世帯相当)
の供給を、目標としているという。

将に、石巻工場は、地元復興のシンボル的存在なのだ。
操業が本格化すれば、雇用増加の一助にもなるであろう。

日本製紙 石巻工場
詳細地図 Google Map Click!

日本製紙が発表した、石巻工場復旧のプレスリリースがある。
・[日本製紙 石巻工場の復旧について
有言実行。発表通りに工場を復旧させた。
同時期、東京電力も原発復旧のプレスリリースを発表している。
・[「福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」の進捗状況について

東電の発表が工程通りに進めば、
日本の未来は、更に明るく照らされるに違いない。