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要望書-住民の足

News 仙石線

宮城県東松島市の避難所が閉鎖されて、一ヶ月。
仮設住宅での暮らしも、少しずつではあるが、形になり始めている。
しかし、そこで枷となっているのは、住民の“足”である。
地元の欠かせない“足”である仙石線の被害については、前述の通りである[仙石線

仙石線

地元では、仙石線の不通区間において、様々な問題が、噴出している。
そこで、地域一丸となって、要望書を集めているという。
特に、問題となっているのは、

・不通区間の運行バスの本数が少ない
・バスに乗車制限があり、非効率である
・通勤に自家用車を使う人が増え、渋滞が慢性化している

通常、1時間程度で済む石巻-仙台間を、
2時間以上掛けて、通学している学生もいるという。

仙石線[高城町-矢本]運転見合わせ詳細(JR東日本)
仙石線<松島海岸~矢本間>代行バス時刻表(JR東日本)

以下に、住民が集めている要望書を添付した。

JR仙石線の現況路線仮復旧による早期運行再開に対する要望書

要望書表紙要望書本文
Clickで拡大

内容を読めば判るが、復興の兆しがあるといえど、
未だ、被災地はインフラすら復旧していないのが、現状である。

仙石線周辺地図
あおば通-石巻

仙石線路線図

仙石線路線図 高城町-矢本 間にて不通

間もなく、被災地は冬を迎える。
車を流された被災者や、運転できない高齢者にとって、
仙石線不通の影響は、余りに大きい。
一刻も早い、復旧が求められている。

しかし、10月1日に地元自治会とJRが合意した、
仙石線 野蒜駅・東名駅 移設案の完成は、
三年以上かかると、見られている。

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仙石線

News 仙石線

野蒜駅からもっとも近い野蒜海岸、ファミリーで楽しめる、蛤浜、水のきれいな月浜、
大浜、室浜と東松島市には5つの海水浴場があります。

野蒜海岸

Click! 野蒜海水浴場

これは、東松島市観光物産協会のHPにある、海水浴場の紹介文である。
松島は日本三景のひとつであるだけでなく、
宮城県有数のレクリエーション・スポットでもあった。
特に、野蒜海岸は波のうねりも高く、絶好のサーフスポットだったという。

野蒜海水浴場

Click! 東松島タウンガイド

しかし、野蒜海岸の最寄り駅である野蒜駅は、津波で甚大な被害を受けた。[野蒜駅
野蒜駅を通るJR仙石線は仙台と石巻を結ぶ、地元住民の大切な“足”だった。
その“足”が、完全に奪われてしまった。
津波被害を受けて、L字型に脱線した車両をニュースで目にした方も多いだろう。

 
震災の瞬間、列車は“東名-野蒜”付近を運行していた。
万一、列車が止まって踏み切りを遮っていたら、海側に居た人たちは、
逃げる術を、完全に失っていただろう。
更に、多くの被害者を出していたに違いない。

仙石線路線図

2011年9月28日現在、未だ“東名-野蒜”間は不通となっており、
その区間は、振替バスが運行している。
震災後、津波被害に遭った野蒜駅は、更に山側へ300メートル移設される、
計画で調整が進んでいる。

・河北新報[仙石線・東名―野蒜間、内陸移設 JRと沿線自治体が調整

野蒜駅から津波到達地点まで、直線距離で約400メートル
300メートルで、安全が確保できるか、疑問が残るところだ。
しかし、更に安全な山側に駅を作る場合、山を切り開く大工事となる。
問題は、それだけではない。

野蒜駅周辺地図
Click で拡大

仙石線は、陸前山下駅 – 石巻港駅間で日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物支線も持つ。
無論、貨物線も多大な被害を受けた。

このビデオは、石巻製紙工場付近の映像だが、
コンテナや駅が壊滅している様子が判る。[復興の兆候

 
地域経済の復興を考えれば、早急な路線の復旧が求められる。
仙石線は、地域の“足”であるダケでなく、
被災地経済の、重要な生命線となっているのだ。

・朝日新聞[日本の経済支えるローカル貨物 傷だらけの復興

被災地の工場が次々と復旧し、稼働を始めている。
作られた製品を運ぶには、路線の開通が不可欠である。
仙石線の、いち早い復旧が望まれている。


震災当時のニュース映像


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